萎草の茂るブログ

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MacBook Air に Ubuntu をインストール

研究室の MacBook Air に Ubuntu をインストールしてデュアルブートにするのに苦戦したので、メモ。

Ubuntu の USB インストールメディアの作成

Ubuntu 10.04 LTS でやろうとしたら、何故かうまくいかない
USB メモリからブートしようと試みると、"No bootable device" や "Operating system not found" といったエラーを吐いて止まってしまうのである。
仕方がないから Ubuntu 12.04 LTS のベータ版を使った(こちらはすんなり行った)。
Ubuntu 12.04 はここからダウンロードできる。インストールメディアの作成方法はこちら

尚、10.04 だと無理矢理インストールしても画面の解像度やスリープからの復旧などに難がある。
ドライバが正しくないらしい。

MacBook Air の SSD のパーティションを切る

ディスクユーティリティを使用してドライブの半分を空ける。
(空けた半分には新たなパーティションを作らず、空の侭にしておけばよい)
この際にデータが破損する虞があるため、念のためバックアップは取っておくことをお勧めする。

rEFIt のインストール

rEFIt(ブートローダ)をインストールする。
これで起動時に Mac OS と Ubuntu を切り替えられる。

Ubuntu のインストール

ごく普通にインストールして Mac OS と共存させる。
(当然のこと乍ら、上書きインストールはしない)
ここまでやれば Ubuntu が使える。以降の作業はその Ubuntu 上で行う。

キーバインドの変更 その1

MacBook Air のキー配列は Mac OS 用なので、Ubuntu はやや使い辛い。
キーバインドを変更することをお勧めする。

例えば自分は

  • caps → 左 Ctrl
  • controlCapsLock
  • command → 右 Ctrl
  • かな半角/全角
  • 英数変換

という入れ替えを行っているのだが、これは /etc/X11/Xmodmap というファイルを作って次のように書くことで実現できる。(再起動後適用)

remove Lock = Caps_Lock
remove Control = Control_L

keysym Control_L = Caps_Lock
keysym Caps_Lock = Control_L
keycode 134 = Control_R
keycode 130 = Zenkaku_Hankaku
keycode 131 = Henkan

add Lock = Caps_Lock
add Control = Control_L

現在の Xmodmap の設定状況は

xmodmap -pke

で確認できる。

また、各キーの keycode は xev コマンドで確認できる。

Xmodmap の設定の変更は

xmodmap /etc/X11/Xmodmap

で反映される。
但し、キーの入れ替え等は多重に適用されると困るので、念の為再起動することをお勧めする。

Xmodmap の書き方の詳細については他のサイトを参照されたい。

キーバインドの変更 その2

MacBook Air では F1F12 キーを押す度に一々 fn キーを一緒に押さなければならない。
これは、/etc/rc.local の exit 0 の上に次の記述を追加すれば解消できる。

echo 2 > /sys/module/hid_apple/parameters/fnmode

これで fn キー押下時と非押下時の挙動が入れ替わる。(再起動後適用)

トラックパッドの設定

デフォルトの状態では、MacBook Air のタッチパッドは触れただけでクリック扱いになってしまう。
これでは思わぬカーソル移動等が起こって不便である。
そこで、トラックパッドを押し込んだときにのみクリックとして扱われるよう設定を変更する。
(ここでは gnome の場合の設定を示す)

まず、[アプリケーション] - [システムツール] - [システム設定] (gnome-control-center) を開く。
ここから [マウスとタッチパッド] 画面を開き、[タッチパッド] タブの [タッチパッドでのマウスクリックを有効にする(M)] のチェックを外せばよい。

Ubuntu の設定等

Ubuntu の設定については次の記事を参照。

 

取り敢えず、こんなところですかね。