※ 以下の操作によって不利益を被っても筆者は一切の責任は負いかねます
Ruby 2.0.0 p247(執筆時点での最新版)のインストール時に嵌まった点のまとめ。
(本当は最新版の Ruby ではなく Racc をインストールしたかっただけなのだが……)
1. インストール時に「openssl や zlib が無い」と怒られる
apt-get
でインストールしてあっても怒られる。
解決策は https://w.atwiki.jp/kobapan/pages/191.html(kobapan @ wikiさん)。
https://www.ruby-lang.org/ja/ からダウンロードしてきたソース ruby-2.0.0-p247.tar.bz2 を展開し、そこに入っている openssl
や zlib
をビルドしてインストールすればよい。
cd (ruby-2.0.0-p247の展開先)/ext/openssl/ ruby extconf.rb make sudo make install cd (ruby-2.0.0-p247の展開先)/ext/zlib/ ruby extconf.rb make sudo make install
2. RVM (Ruby Version Manager) が root 権限で実行できない
sudo
でやっても駄目。rvmsudo
を使う。
RVM のインストールに当たっては、まず cURL をインストールする必要がある。
具体的には次のようにすればよい(実行前に apt-get update
, apt-get upgrade
が必要かもしれない)。
sudo apt-get install build-essential sudo apt-get install curl sudo bash < <(curl -s https://raw.github.com/wayneeseguin/rvm/master/binscripts/rvm-installer ) echo 'source /usr/local/rvm/scripts/rvm' >> ~/.bashrc
3. irb において矢印キー ↑↓ による履歴参照が効かない
readline
が入っていないのが原因。
これも 1. と同様にインストールすればよい。
cd (ruby-2.0.0-p247の展開先)/ext/readline/ ruby extconf.rb make sudo make install
4. require で "cannot load such file" と出る
以前のバージョンの Ruby では標準でカレントディレクトリがロードパスに含まれていたが、
Ruby 1.9.2 以降では含まれていないので以前のバージョンで書いたプログラムがその侭では動かない場合がある。
これはカレントディレクトリ .
を環境変数 RUBYLIB
に追加することで解決できる。
export RUBYLIB=.:$RUBYLIB
を .bashrc に追加すると良いだろう。
基本的には上記 1.~3. を実行した上で
rvmsudo rvm install 2.0.0
で Ruby をインストールできる筈。
或いは、ソースは既にダウンロードしてある訳だから、これをビルドしてインストールしてもよい。〔参考: http://www.kkaneko.com/rinkou/ruby/rubybuildlinux.html [Wayback Machine]〕
cd (ruby-2.0.0-p247の展開先) ./configure --prefix=/usr/local make sudo make install
ここまで来れば、当初の目的であった Racc は、RubyGems を用いて次のようにインストールできる。
sudo gem install racc --no-ri --no-rdoc