萎草の茂るブログ

暇人も多忙の方も。

認知特性テスト

Twitter で流れてきたので「認知特性テスト」とやらをやってみた。

とは言え、選択肢が全然 MECE でないのでとても答えづらいのだが……
ツッコミを入れつつやっていきましょう。

問1 (記憶方法) 初対面の人を覚えるときのポイントは何ですか?
  1. 顔や雰囲気で覚える
  2. 名刺の文字で覚える
  3. 名前の響きから覚える

私はこれは一択。
字面を見ないと憶えられない。

問2 (表現力) 自宅に人を招くとき、道順をどうやって説明しますか?
  1. 地図を書いて渡す
  2. 近くまで来てもらい、電話でそこから何が見えるかを手がかりに道順を伝える
  3. 事前に言葉(メールなど)で道順を説明する

これは地図かな。
電話だと、自分も相手と同じ光景を思い浮かべねばならないので難しい。

問3 (視覚記憶力) 初対面の人の顔をどの程度覚えていますか?
  1. すぐに顔を覚えることができ、しっかりと思い出せる
  2. 眼鏡をかけているといった特徴などは覚えている
  3. 眼鏡をかけていたかどうかすら覚えていない

場合に依る。
「眼鏡を掛けているか否か」は正直怪しいが、まあ憶え易い特徴があればそういうのは憶えられる。

問4 (聴覚記憶力) 初めて聞いた曲を、すぐに口ずさめますか?
  1. どんな曲でも途中からでもメロディを口ずさめる
  2. 簡単な曲、あるいはサビの部分ならメロディを口ずさめる
  3. まったく口ずさめない

これはB。
但し、時間が経つとすぐ忘れる。

問5 (聴覚認知力) テレビをつけながらの会話について伺います。
  1. テレビがついていても、問題なく会話できる
  2. テレビを消すか、音を小さくしてもらう
  3. どちらともいえない

周りのノイズに関心を持っていかれがちではあるが、テレビを消す必要がある程持っていかれたことは無い。

問6 (思考方法) スーパーマーケットで1週間分の食料を買い出しにいくときを想像してください。
  1. 買う商品のイメージを思い浮かべる
  2. 商品がどこの売り場に置いてあるか思い浮かべる
  3. 買う商品の名前をすべてメモする
  4. 「人参は(に)」というように商品の頭文字を覚える

料理をしないのでそういう買い出しのシチュエーションがあまり想像できないのだが、強いて言えばCかな。
抑〻何を買うか決まっているのなら、書くまでもなく憶えられる気がするが。

問7 (聴覚認知力) それほど親しくない人からの電話があったとき、あなたは?
  1. 相手が誰だかすぐにわかる
  2. 話し始めるとわかる
  3. わかるまでに時間がかかる、またはわからない

何だこのシチュエーションは?
それほど親しくもないのに(たとえ親しかったとしても)、名乗らないのか?
と言うかこれ、ナンバーディスプレイの無かった時代の設問?

問8 (保存記憶) 記憶について伺います。
  1. 3歳以前の記憶がいくつかある
  2. 4歳以前の記憶がもっとも古い
  3. 最近の記憶しか思い浮かばない

私は3歳以前の記憶があるが、選択肢が「3歳以前」「4歳以前」「最近」なので「どれでもない」という人が続出しそうな気がする。

問9 (保存記憶) 一番古い記憶の映像をイメージしてください。
  1. 自分の目から見た記憶で、その場面に自分はいない
  2. その場に自分がいて、客観的に見ている
  3. わからない

映像記憶としてはっきりしたものが思い浮かぶ訳ではないのだが、まあA。

問10 (聴覚表現力) モノマネは得意ですか?
  1. 人の動作のマネも声マネも得意
  2. 人の動作の特徴は何となく思い浮かぶ
  3. 特徴をつかむことができない

「できない」とまでは言わないが、難しい。

問11 (思考方法) 1分間で野菜の名前をできるだけ多くあげてください。
  1. 野菜の写真やスーパーマーケットの野菜売り場をイメージして名前をあげた
  2. 五十音で野菜の名前を思い出しながらあげた

これはB。
これもどちらでもない人が続出しそうな選択肢である。

問12 (記憶方法) ドラマや映画を観たあと、友人と評論するときをイメージしてください。
  1. シーンを写真のように止まった画像、あるいは画像をコマ送りにして思い出しつつ評論する
  2. シーンを映像そのもので思い出しながら評論する
  3. 登場人物のセリフを思い出しながら評論する
  4. 音や挿入歌からシーンをイメージして評論する

そういうシチュエーションになったことが無いので答え難い。

問13 (視覚認知力) 以前一度だけ行ったことのある場所にもう一度行くとすると?
  1. すぐに道順がわかり、迷うことなく目的地までスイスイ行ける
  2. 大きな目印となる場所は覚えているが、次に進む道は曖昧である
  3. もう一度道を調べ直すか、誰かが道案内してくれないと行かれない

「以前」がどのくらいの「以前」なのか、自分で行ったのか誰かに連れられて行ったのか、状況にかなり依存すると思う。
一応Aにしておくが、実際こういうシチュエーションになったら改めて道を調べ直すと思う。(ランドマークが変わっているかもしれないし)

問14 (視覚認知力) 文字を学習したときのことを思い出してください。
  1. ひらがな、カタカナ、漢字は苦労せずに覚えた
  2. ひらがな、カタカナよりも漢字のほうが覚えやすかった
  3. 文字の形は覚えられたが、書き順はなかなか覚えられなかった
  4. 文字を覚えるのに苦労した

私はAだが、これも選択肢の設け方が謎。

問15 (思考方法) 「フランシスコ・ザビエル」と聞いたとき、何を思い浮かべますか?
  1. 「フランシスコ・ザビエル」という文字
  2. 何となく「フランシスコ・ザビエル」のようなぼやけた人物像
  3. 教科書に載っていた「フランシスコ・ザビエル」の写真
  4. おもしろい、あるいは言いづらそうな名前(響き)だな~と思った

「1549年に来日したスペイン出身のイエズス会の宣教師」ぐらいの情報は流石に思い浮かぶが。

問16 (記憶処理) 気がつけば携帯電話が見当たらない。さて、あなたはどのように探しますか?
  1. 自分の足取りを順々にイメージ映像として思い浮かべて探す
  2. それまでの自分の足取りを言葉にしながら、記憶をたどる
  3. 最後に携帯電話を見た場所を、写真のように思い浮かべる

選択肢が排反じゃない気がする。

問17 (記憶方法) 学生時代を振り返ってください。教科書を暗記するとき、あなたはどうやって暗記していましたか?
  1. 文章を書き写す
  2. 全体をじっと見る
  3. 重要部分にマーカーで線を引く
  4. 何度も黙読する
  5. 何度も音読する

「教科書を暗記する」なんて勉強方法はしないのだが。
暗記が必要なものはノートに纏めて復習していたが、丸っきり「書き写す」なんてことはしない。

問18 (視覚記憶力) 合コンで自己紹介したあとのことを思い出してください。
  1. すぐに全員の顔と名前が一致する
  2. 名前は覚えにくいが、顔や洋服の特徴を見つけて覚えていく
  3. 名前は覚えられるが、席が移動するとわからなくなる

「名前を覚える」というのが「名前と顔を一致させる」という意味なのだとしたら、「どれでもない。一致させることはできない。」が答えになりそう……

問19 (記憶方法) 次に、合コンの翌日のことを思い出してください。
  1. 参加者全員の顔と名前を思い出せる
  2. 名前は思い出せないが、参加者全員の顔は思い出せる
  3. 顔はうろ覚えだが、名前は全員いえる
  4. 名前は名刺の文字で思い出す、または、名前も顔も思い出しにくい

と言うか何でシチュエーションが合コンなのさ。
合コン行かない人はどうするのさ。

問20 (固執性) 収集について伺います。
  1. 大金をはたいてでもいろいろなモノを集めたいコレクターである
  2. ペットボトルについているようなおまけやストラップくらいなら、全種類集めてもよいと思う
  3. コレクターの気持ちがわからない

有形物を集めてはいないが、コンプリート欲は強め。

問21 (視覚処理力) 機械操作について伺います。
  1. 取扱説明書なんか読まなくてもできる
  2. 取扱説明書を読みながらやる
  3. 取扱説明書を読むとよけいにわからなくなるので、とりあえずやってみる

これは一択。

問22 (空間認知力) マンションの物件探しをしているときのことを想像してください。
  1. 間取り図を見ただけで、その場に立っているような感覚になる
  2. 間取り図を見て、何となく部屋の想像がつく
  3. 間取り図を見ても、どのような部屋なのかまったく想像できない

正確に答えるならば「間取図を見れば、間取図から直接読み取れる情報は読み取れる」ぐらいである。

問23 (推論方法) 難しい本を読んだときのことを思い出してください。
  1. 本の内容を人間関係や出来事などにわけて、頭の中でまとめながら理解する。難しい内容でもそれほど苦にならない。
  2. 本の内容にそったイメージを映像にして理解している
  3. 難しい文章の本は読まない

選択肢からして「難しい本」というのは学術書や技術書ではなく小説なのだろう。(そう書いてくれ)
選択肢Aの1文目に同意するのでAを選ぶが、2文目は同意しない。敢えて纏め直さないと理解できないようなストーリーは、苦にはなる。

問24 (想像嗜好) 子供の頃好きだった遊びについて伺います。
  1. 歌や「アルプス一万尺」などの手遊び歌
  2. お人形遊びやヒーローごっこなど、場面を空想しながら遊ぶこと
  3. カルタやしりとりなどの言葉遊び
  4. 昆虫採集やキャラクターもの集めなど

これはCとAとで迷った。どっちも好きだった。

問25 (視覚認知力) 友人の顔を思い出してください。
  1. 笑った顔や怒った顔、真顔などいろいろな表情を鮮明に思い出せる
  2. 笑った顔あるいは真顔など、その人がよくしている表情しか思い出せない
  3. よく知っている友人の顔も、思い出すとなると曖昧になる
  4. 写真で見た顔を思い出す

偶〻最初に思い浮かんだ友人が割と表情豊かな人だったので、選択肢Bが消えてしまった。(「その人がよくしている表情」が「いろいろな表情」なので)

問26 (処理嗜好) 授業中にノートをとっていたときのことを思い出してください。
  1. 授業中、あるいは教科書の内容をノートにまとめるのは得意だった
  2. 要点やキーワードしかノートに書かなかったし、要点以外はノートに書く必要がない
  3. 授業内容にそったイメージイラストをノートに付け加えたりしていた
  4. ノートをまとめるのは苦手で、黒板や教科書の手本通りにとりあえず書いていた。あるいは、ノートのすみに落書きをしていた

情報の損失が嫌いなので、板書を写すときは極力忠実に写していたが、後で纏め直していた。

問27 (言語創造力) ことわざについて伺います。
  1. その場にあった格言やことわざ、言い回しがすぐに思い浮かぶ
  2. 何となくイメージはわくものの、正しく表現できない
  3. 格言やことわざ、難しい言い回しは使わない

これは場合に依る。

問28 (聴覚認知力) ダジャレについて伺います。
  1. ダジャレをいうのが得意
  2. ダジャレはいわないが、いわれればわかる
  3. ダジャレはいわないし、いわれても説明されないと気がつかないことも多い

実際に口に出すことはほぼ無いが、年齢を重ねるに連れてしょーもない駄洒落が頭に浮かぶことが多くなってきてしまった。

問29 (視覚創造力) 朗読を聞いたときのことをイメージしてください。
  1. 朗読を聞くだけで、情景が頭に浮かびやすい
  2. 朗読よりも、自分で本を読んだほうがわかりやすい
  3. 朗読や本を読むことより、映画や芝居を見るほうが好き

これも一択。

問30 (言語操作力) 外国語を学ぶとき、あなたはどうしますか?
  1. 読むより聞いて覚えるラジオ講座派
  2. 文法からきちんと学ぶ教科書派
  3. 外国人と話して学ぶ実践派
  4. どれも苦手

これも一択。

問31 (聴覚認知力) テレビ番組のテロップについて伺います。
  1. わかりやすい。あるいは、テロップがあったほうがおもしろい
  2. わかりにくい。あるいは、ないほうがいい
  3. どちらでもない

「テロップがあったほうがおもしろい」とも思わないが、情報は出ているに越したことは無い。

問32 (聴覚認知力) 絶対音感(音を聞いてどの音階かすぐにわかる)について伺います。
  1. ある
  2. ない。または、わからない

これも一択。

問33 (聴覚認知力) 遠くから救急車のサイレンが聞こえてきたとき、あなたは、
  1. サイレンがする方向も、近づいているのか遠ざかっているのかもわかる
  2. 方向はわかるが、近づいているのか遠ざかっているのかはわからない
  3. サイレンが近づかないと方向もわからない

あまりよくわからない。

問34 (思考方法) 何かを決定するとき、あなたは、
  1. 直感的に決めることが多い
  2. いろいろな状況を想定してから決める
  3. どちらともいえない

これも一択。

問35 (言語操作力) 人を説得するとき、あなたは、
  1. 理論立てて、順序よく話すことができる
  2. 最初から身ぶり手ぶりを使って話すが、本題からそれることも多い
  3. 最初に結論をいい、あとから補足的に説明をするが、要点が抜けることもある

どれでもない。
抑〻人を説得するのが苦手なので何とも。

認知特性テストの結果を示したレーダーチャート

認知特性テストの結果

グラフの網掛けの部分よりも内側(~14点)は弱い認知特性、
網掛けの上(15~25点)は一般的な認知特性、
網掛けよりも外側(26点~)は強い認知特性を示します。

得点:

  1. 視覚優位者 写真(カメラアイ)タイプ: 14
  2. 視覚優位者 三次元映像タイプ: 15
  3. 言語優位者 言語映像タイプ: 23
  4. 言語優位者 言語抽象タイプ: 41
  5. 聴覚優位者 聴覚言語タイプ: 25
  6. 聴覚優位者 聴覚&音タイプ: 14

各タイプをひとことで表すと:

  1. 写真のように二次元で思考するタイプ
  2. 空間や時間軸を使って三次元で考えるタイプ
  3. 文字や文章を映像化してから思考するタイプ
  4. 文字や文章を図式化してから思考するタイプ
  5. 文字や文章を耳から入れる音として情報処理するタイプ
  6. 音色や音階といった音楽的イメージを脳に入力するタイプ

詳細については下記の書籍をご覧ください。

[出典] 本田真美『医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン』光文社新書, 2012年
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総評: まあそうだろうなと思った。